日本酒女子図鑑#6

りぃ(保育士・いばらき地酒ソムリエ)

全国のメンバーの皆さんから様々な記事が日々投稿されている日本酒女子会メンバー専用のFacebookグループページ。その中で「いばらき地酒ソムリエ」として、地元の地酒の魅力を発信してくれているのが、茨城県在住のりぃさん。今回、昨年メンバーになったばかりというフレッシュな彼女にお話を聞いてみました。

普段は保育士として働く、りぃさん。
「小学校の頃からピアノをやっていたので、最初はピアノの先生になりたかったのですが、進路を見据えた時に自分ではピアノの先生は無理だなと。そんな時、中学生時代に職場体験として幼稚園に行ってすごく楽しかったことを思い出し、ピアノの経験を生かしながら、ちっちゃい子と接せられる幼稚園の先生がいいのかなと思いました。昔ボーイスカウトの経験もあり、年下の子の面倒を見ることも嫌いじゃなかったですし。そこからは迷いもなく、短大で資格を取って保育士になったというわけです。先生同士や保護者との人間関係で大変な部分はたくさんあるけれど、子どもたちの成長を間近で見られるのはすごく嬉しいし、その成長をお母さん達と共有することができるのが、仕事をしていて一番うれしいことです」。

地酒から日本酒の魅力にはまる

イベント“日本酒bar”に参加した時の模様

「私の祖父が日本酒を大好きということもあり、もともと身近な存在ではありました。短大の時に父の知り合いの酒屋さんでバイトをしていて、色んなお酒を目にする機会も多かったのですが、スパークリング清酒の『澪(MIO)』という銘柄が発売された時に、どんな味なのか気になって飲んだのが、おそらく初めての日本酒だったと思います」。
日本酒を飲むうちに、自然と地元・茨城県のお酒に興味が向いていったという。
「福岡に『庭のうぐいす』というスパークリングがあるよ、と友達に教えてもらったことで、全国各地に日本酒があることを知り、地元の茨城にはどんなお酒があるのかなと思ってスーパーに見に行ったら、意外と色んな種類があることが分かりました。そして、“日本酒bar”という茨城の地酒のイベントに参加した時に初めて茨城県の地酒を飲んで、飲み比べをするうちに日本酒への興味が強まり、やがて自分の好みのお酒を探したり、実際に酒蔵に行きたいなと思うようになりました」。

日本酒女子会への参加

りぃさんの投稿した写真の一例

普段の何気ない飲み方や美味しいおつまみの作り方などを日々投稿してくれている、りぃさん。2020年10月に日本酒女子会のメンバーとなったのだが、そもそも日本酒女子会を知ったきっかけとは。
「もともとFacebookで、日本酒YouTuberの方のグループに所属していたんです。そうしたら、たまたま関連グループのおすすめとして、日本酒女子会のページが表示されたんですよ(笑)。所属していたグループでは、あまり自分と同年代の女性がいなかったので、日本酒が好きな女性とお話がしたいなと思って、日本酒女子会に入りました」。
投稿では、なんと日本酒にウイスキーを入れて飲むことも紹介してくれている。
「『酒と恋には酔って然るべき』(※1)という漫画で紹介されていた飲み方で、日本酒にウイスキーを数滴垂らす程度なのでウイスキーの味がするわけではないですが、日本酒の香りの中にウイスキーの香りが足されて、この飲み方は面白いなと思って。漫画では全国に実在するお酒が出てきて、豆知識なども載っているので、その紹介も兼ねて投稿しました。このグループで、日本酒が好きな女性はどんな銘柄を飲むのかとか、色々な投稿の写真を見るのが好きですね」。

「マンガで見た、日本酒×ウイスキー。やってみた結果…、めちゃくちゃ合う!!」りぃさんの投稿より

日本酒を自由に楽しむ

りぃさんの日本酒の楽しみ方とは。
「普段は週末に飲むことが多いですね。金曜日には、”1週間が終わった〜!”と思って飲みます(笑)。今は茨城県のものに限らず、色々なお酒を飲んでいて、いつも10本とか買い置きをしているので、冷蔵庫が大変です(笑)。今年のボーナスで冷蔵庫をもう一つ、リビングに買ってしまいました。お酒専用のスペースを作り、飲みきらないとスペースに入らないからと言い訳をしながら飲んでいる感じです(笑)」。
家飲みの時のおつまみは、だいたい自分が食べたいものを作っているという。
「私は日本酒を飲むのですが、同居人はウイスキーや焼酎のハイボールを飲むので、どちらにも合いそうなものを考えて、小6の食べ盛り男の子もいるので、肉と野菜のバランスや味が単調にならないように意識しながら作っています。夏によく作っていたのが、みょうがの甘酢付けにアボカド、たたききゅうりを和えたもの。カロリーも控えめで美味しいです。グループの記事の投稿にあった、酒盗ポテサラもよく作っていたので、知ってる知ってる!と思って見ていました(笑)」。

みょうがの甘酢付け、アボカドとたたききゅうり和え

酒器や飲み方のこだわりについても聞いてみた。
「お気に入りの酒器は、最近買った土田酒造(群馬県)さんの冷酒用の酒坏です。他にも小ぶりのワイングラスや陶器のおちょこだったりと、その時の気分で自由に色々変えています。冬は熱燗ですね。熱燗は作るのが難しそうというイメージでしたが、ある時ティファールの電気ケトルに徳利を入れてみたら、これが結構うまくできて、こんなに簡単にできるんだ!という発見がありました。この方法(※2)は、メンバーの皆さんにも是非おすすめしたいです」。

茨城県から全国に届ける地酒への想い

りぃさんには、日本酒女子会で今後やりたいことがあるそうだ。
「地酒の交換会みたいなことをやってみたいです。これまでもTwitterのフォロワーさん同士でやっていたのですが、こういった地酒があるよという情報を伝えて、クリスマスのプレゼント交換みたいな感じで、その方に送って。そしてグループ内で、こんなお酒が届きました!みたいな感想を言い合えたら楽しそうだなと。分からない地酒は飲みたいけど手が出せない、みたいな感覚もあると思うので、知っている人が美味しい地酒の情報をメンバーに伝えて、知らない地酒を飲んでもらうという、良いきっかけになればと思います」。
そして「いばらき地酒ソムリエ」として、これから伝えていきたいことは。
「たまたまイベントで知り合った方に教えてもらったことがきっかけで、試験を受けて合格し、「いばらき地酒ソムリエ(※3)」になりました。ただの趣味で終わるより、興味を持った日本酒の資格が欲しかったのと、地酒ソムリエに認定されることで、自分が発信する情報にも説得力が加わると思ったからです。茨城県には、まだまだ知られていない地酒がたくさんあります。今後は「いばらき地酒ソムリエ」の認定者を対象にしたS級という、さらに上の制度を受験して合格し、もっともっと茨城県の地酒を全国に広めていくことが目標です」。

茨城県の地酒

全国各地に広がる日本酒女子会のメンバー。地元から日本酒の魅力を発信するりぃさんは、まさに日本酒女子会の“茨城県アンバサダー”と言える存在である。同じような想いを持った全国各地のメンバーがお互いに発信して交流することで、これからますます日本酒女子会が盛り上がっていくことを楽しみにしたい。

※1
『酒と恋には酔って然るべき』
著:はるこ(原案協力/江口まゆみ)出版:秋田書店

 

※2
①ケトルのサイズが1.2リットルのものであれば、1リットルの先までお水を入れて沸騰させます。
②沸騰が完了してスイッチが切れたら、蓋を開けて9分目くらいまでお酒を入れた徳利をそのまま中に投入します。
③3~4分ほどで、ちょうど良い熱さになっています。温度にムラができやすいので、温めている間にお酒をお箸やマドラーでかき混ぜると良いですよ。
※温度は好みがあるので、ここから短くしたり長くしたりして、調整してください。

 

※3
茨城県産日本酒の認知度を向上させ、消費拡大を図っていくため、試験を実施したうえで、地酒について語り、またおすすめできる知識を持った「いばらき地酒ソムリエ」を認定する制度。

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