サケスポ。 #8

常滑屋(愛知県・常滑市)

愛知県の知多半島に位置し、世界最古とも言われる海水浴場や中部地方の空の玄関口「中部国際空港セントレア」、そして千年以上の歴史を持つ日本六古窯のひとつ「常滑焼」の産地として知られる“焼き物と海と空の街”、常滑市。日本酒女子会のメンバーの皆さんには、澤田酒造さんの地元とお伝えした方が、馴染みがあるかもしれませんね。今回はそんな常滑にこだわり、常滑の魅力を伝えるカフェとギャラリーを兼ね備えた素敵なお店『常滑屋』さんをご紹介します。

昭和初期頃に最も栄えた窯業集落一帯に、時代と共に使われなくなった煙突・窯・工場など、今でも残る歴史的産業遺産を巡る観光スポット「常滑やきもの散歩道」。もともとは観光地ではなく、古い趣ある建物や風景を求めて画家や写真家、俳人などが訪れていたそう。現在はカフェやギャラリー、雑貨店なども増え、若い女性からお年寄りまで幅広い人達で賑わいを見せていますが、常滑屋は今から28年前にその先駆けとして、“常滑の良さを発信する”という目的で、この地に開店しました。

左右の壁面を明治期の土管と昭和初期の焼酎瓶でびっしり覆った「常滑やきもの散歩道」。

まず目を引くのは、その素敵な景観。役割を終えた土管工場の跡地を再利用したというこの建物ごと、お店の売りになっています。店内はかなり広く、重たいものを手渡しで2階に渡していたため天井が低く作られている特徴は、土管工場ならでは。また酒樽の底の部分を使ったテーブルや土管が椅子になっているなど、お店の至るところに仕掛けがあって、それに気づいたお客さんがその都度声を掛けてくれるのだとか。

お店の1階は喫茶・お食事のスペースで、2階には常滑焼を紹介するコーナーが常設されています。また1階の奥にはフリースペースがあり、そこでは絵や写真、洋服、食などの様々なイベントがおこなわれているそうです。昼はカフェとして営業していますが、金曜日だけは夜も営業しています。その理由は店主である伊藤さんが、“自然の恵みに溢れ、食材の宝庫である知多半島をこのままにしておくのは勿体ない”、“常滑の地酒を発信する”という目的で意気投合した、地元・澤田酒造の会長さんと一緒にこのお店を始めたからだそう。

2階の常滑焼ギャラリー。手に取って実際に購入することができる。

お料理は常滑の食材にこだわり、季節のものがふんだんに使った家庭料理が特徴で、ランチには旬の地魚を使った手こね風のちらし寿司「常滑チラシ」が堪能できます。郷土料理である地豆(落花生の煮物)や常滑の焼海苔もついていて、それを常滑焼の器(同じものは2つと無いそうです)で提供してもらえます。まさに常滑の魅力満載なちらし寿司ですね。最近では若いお客さんも増えてきたため、知多半島のブリオというブランドの豚肉を使ったハヤシライス風のご飯もいただけるそうです。

写真左:お店の看板メニュー「常滑チラシ」。

喫茶メニューのコーヒーやお茶には、澤田酒造の仕込み水が使われています。オススメは「煎茶セット」。ここ常滑屋さんでは、自分で急須にてお茶を入れていただくセットになっています。常滑焼といえば急須が有名で、国の重要文化財にも指定されているほど。最近では若者の急須離れもあるので、おままごとの様に実践し、楽しみながらお茶を飲んでもらいたい、そしてみなさんの家に急須をぜひ取り入れてほしいという願いがあるそうです。
金曜日限定の夜には、日本酒が思わず飲みたくなる「おつまみセット」が用意されています。季節のものは都度変わっていくので、毎週来ても料理は変わるのだとか。季節のおいしいものが食べられるのは嬉しいですね。また毎回メニューとして出るわけではないそうですが、澤田酒造の白老の酒粕を使ったラーメンは特に人気が高いそう。他にも酒粕を使った辛子茄子や落花生、切り干し大根を使ったハリハリ漬などもあるそうです。

夜のおつまみセットの一例

取り扱っているお酒は、澤田酒造の日本酒のみ。夜は澤田酒造の宣伝処として、今一番飲んでほしいお酒や合わせてほしい料理などをしっかりと提案できる店という位置付けで、なんと会長自らがエプロンを掛けて、お客さんに給仕をされることもあるそう!会長のおしゃべりを含めて、澤田酒造の魅力をたっぷりと堪能することができるようになっています。

もちろん金曜日以外の昼間にも日本酒を飲むことができます。ぐい呑で飲む3種類の日本酒とおつまみのセットが用意されていて、お酒は大吟醸・純米酒・本醸造のオススメ3種類。どのお酒がどんなぐい呑みで出てくるかは行ってみてのお楽しみとのことで、使い勝手を確かめて、2階でお土産を買うのも楽しみのひとつですね。

日本酒とおつまみのセットの一例

最後に店主の伊藤さんよりメッセージをいただきました。
「ぜひ常滑にお越しください。昼間は色々な所を観光していただき、できたら金曜日の夜に来ていただけたら嬉しいです。澤田酒造会長のトークもあります。遊びに来ていただき、みなさんで楽しくおしゃべりをし、楽しい時間を過ごしていただければ嬉しいです。そのお手伝いをさせてください」。
今回は伊藤さんのお写真を出さず、実際に会いに、喋りに来て〜!とのことでした。

地物の旬な食材を使った家庭料理を肴に、澤田酒造のお酒をたっぷりと堪能できる常滑屋。店主の心に響くお話を聞きに、常滑観光に出かけてみてはいかがでしょうか。常滑屋さんできっと温かい気持ちになれますよ。

日本酒女子会特典

ご来店時に「日本酒女子会HPを見ました」と伝えると、今一番のオススメのお酒を1杯プレゼント。

店舗情報

名称
常滑屋
住所
愛知県常滑市栄町3-111
電話
0569-35-0470
営業時間
火〜木・土日 10:00〜16:00 金 10:00〜16:00/18:00〜22:00
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
定休日
月曜日
平均予算
ランチ:〜2,000円 ディナー:〜4,000円
アクセス
名鉄常滑線 常滑駅より徒歩8分、常滑市バス「とことこバス」やきもの散歩道
個室
貸切
不可
禁煙・喫煙
全席禁煙
駐車場
関連リンク
地図
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